私たちの空手

護身武道空手部では、より実戦的な空手を意識して日々練習をしています。

 

具体的に言うと、私たちの練習する空手は武道空手と護身術の二つに分類できます。

 

武道空手では、実際に役立つ武道としての空手を目指して、基本・型・組手を練習しています。

基本は突きや蹴りのための身体の動かし方から練習します。

組手では防具を使って実戦的かつ安全に練習しています。2年間で無理なく黒帯を取得することができます。

護身術は、空手をメインに合気技や武器術を使った護身技を学んでいます(もちろんこちらも2年間で無理なく黒帯を取得することができます)。

女子の組手試合は任意であり、希望者が行います。型や護身術がメインの女子もいます。

武道空手

武道空手には主に「型」と「組手」の二種類があります。

型とは、突き・蹴り・受けなどの基本技の組み合わせであり、演武者は決められた順番に従って技を披露していきます。型にはより技を実戦的に出せるようにする目的があります。茶帯や黒帯になるとその技の先に相手が実際にいるような迫力ある型になりますよ!

型にはそれぞれ設定されたシチュエーションがあります。

例えばこれは畦道での闘いを想定した「内範置Ⅰの型」のラストポーズです。 

ただ格好つけているだけのようにも見えますが、これは敵を倒し終わって威嚇している状態なのです。一つ一つの動きに意味がちゃんとあるのです!

組手とは、二者による戦いです。組手には、攻防と使用技を指定して行う約束組手と互いに自由に技をかけあう自由組手があり、大会での組手試合は自由組手で行われます。 

我々の空手には「防具をつけて組手をする」という特徴があります。空手は実は技さえ覚えればすぐ強くなれるという訳ではありません。技として突きを覚えて実際に打ってみても相手に大きなダメージを与えることができません。そんな「へなちょこパンチ」から「強力な一撃」にするためには「当てる練習」が必要です!突きや蹴りで使う部位や当てる方法と力の込め方を習ったうえで当てるわけですが生身の人間相手に突きや蹴りを当てていては怪我が絶えません・・・

そこで、防具の出番です。防具のおかげで、上段(頭部)も含め遠慮なく全力の技を相手にぶつけることができ、安全かつ実戦的な練習が可能になっています! 

 

初期は、面をつけずに約束組手の練習をしています。当たらない間合いで、ですが突きや蹴りを実際に当てるつもりで相手にやります。女子でも迫力のある突きや蹴りができるようになります! 

 

「出来たらカッコいいけど、組手ってケガをしそう…」って思ってたそこのあなたも安心ですね!

護身術

空手サークルである私たちですが、希望次第で空手の基礎的な練習や型などの修練と並行して護身術を学んでいくことも可能です。

まずは護身について紹介していきたいと思います。

護身術ってどんなことをするの?

さて、護身といっても具体的に何をするのかよくわからないでしょう。例として、相手に手を掴まれたときに引き剥がす方法や、合気で極める方法などがありますが・・・。

護身といっても具体的な形はなく「降りかかってくる危機からどのようにして身を護るか?」が護身であり、形はさまざまです!急所に的確に一撃をお見舞いできる空手技もそうですし、相手を小さい力でも制することができる合気技や道具を使うことを想定した武器術も護身に使えます!もっと言ってしまえばそのような危険な場所からすぐ逃げることやそもそも関わらないことだって護身です!

 

男子は力もあるので空手技があればそれである程度の護身はできますが、女子でも十分に護身ができるように総合的な武術として護身をやっていきます。入部したらまずは基礎練習を積み重ねて、2年生頃から本格的に護身術を習うことができます。

上に写真を載せておきました。これは護身組手型という型の一部で、襲いかかってくる男子の拳を受け、その勢いを利用して腕を極める合気技です。受けの練習、それから合気の練習と段階を踏んでゆっくり練習していくので安心です。他にも傘や箒などの道具を使った武器術に関連する護身もありますよ!

というか護身術って本当に必要なの?

護身の目的は自分の身を護ること。自分に降りかかる危機から逃げることやそもそも危険なことに関わらないことができればそれが最善の護身というわけです!しかしそれができない状況になったときはどうしたらいいでしょうか?いくら気をつけていてもやっぱりそういう逃げられない危機は一度は来てしまいます。一度きりの自分の人生だからそんな危機を乗り越えて楽しく生きたいですよね!

武器術

武器術は、空手的なトレーニングや空手の型によって体力をつけたあと、2年生になる前後から希望者が行う練習です。

私たちの部では棒や杖、居合を学ぶことができます。

武器術は護身にも応用できるため、自分の身を自分で守りたい!という人や、槍や刀剣などに憧れがある人におすすめです。

棒術

身長を超えるほど長い棒を使い、突きや払いの練習をします。

少し重さがありますが、身体が振り回されないようにしっかり筋力をつけてから修練するので、体力や怪我の心配は全くありません!

 

写真は当時2年生の部員が「津堅の型」を行っている写真です。

杖術

基本的な動きは棒術と同じですが、棒よりも短く軽い杖を使う点が異なります。

ちょうど傘と同じくらいのサイズなので、日常生活で万が一危険な目にあった際にも応用しやすい利点があります。

 

杖術は希望者は1年の夏合宿から行うことができます!

写真は当時1年生の部員が初めての駒場祭で披露している写真です♪

居合

刀を鞘に納めたまま構え、抜き放つ動きを修得します。

真剣ではないため切れることこそありませんが、居合の一撃は相当な威力を秘めています。実際に当てることはせず、型の修練を行います。

居合いは十分に基礎を積んで行いますので2年生から練習が出来ます♪